同性パートナーとマンションを買った話

きょぼくと申します。同性パートナーとペアローンを組んでマンションを買いました。その死闘の記録。

ごあいさつ

自己紹介

どうも初めまして、きょぼくです。

これは私のあだ名らしく、同性パートナーである嫁が先日急にそう呼び始めました。
きょぼちゃんきょぼちゃん、と嬉しそうです。
お察しの通り巨木から名付けたそうです、酷くないですか。


ところで私は世間にカミングアウトしていないバイセクシャルです。
(といっても嫁と出会う前の恋愛対象は男性でしたが)

私も嫁も女性で、もう何年も一緒に暮らしています。


日本はそういう類の話にずいぶん寛容になったと思います。同性愛を扱ったドラマが2018年はとても流行りましたが、周りで話題にのぼるたびに隠している身としてはいつも身構える思いでした。
(家では嫁とゲラゲラ笑って見てた)


しかし、考えてみてください、あなたのお知り合いに同性カップルいます??いなくないですか?
いたとして、添い遂げた人見たことあります?
私はないです。
それは我々のようなカップルが必死に隠れて生きているからです。


パートナーシップ制度がいろんな自治体で整備されていくその裏では、生産性がないと言われてみたり(二人ともめちゃくちゃ税金納めとるっちゅうねん)、職場でLGBTQのことを「気持ち悪い」と言う同僚の言葉にこっそり腹を立ててみたり…堂々と生きていくにはまだまだ日本は世知辛い環境です。
カミングアウトなんてできたもんじゃありません。


私と嫁は法的に正式な夫婦ではないため、生きる上でいろんな制約があります。
ですが、女性と男性のカップルがそう思うのと同じように、我々もパートナーとして死ぬまで一緒にいたいと思っています。


お互い年を重ねるにつれいろいろ考えた結果、経済的にどうしても行き詰まる人生が見えてしまったので、二人で家を買おうと思いました。そしてその結果、どうにかこうにか(死にかけながら)買うことができました。


同性パートナーとペアローンを組んで家を買う、ということ。

その道のりが険しすぎたり面白すぎたりしたので、自分の頭の整理も兼ねて、どういうことがあったのか、嫁の力を借りながら書いてみようと思います。


これで世の中を変えたい!とか、権利とか主義主張とか、そういうことではありません。私と嫁はただただ普通に生きています、皆さんと同じように。いや、皆さんよりちょっとのほほんとしてるかもしれない、ちょっとだけ。

いろんな担当の方へ

もしかしたら担当してくださった銀行さんやFPさんやいろんな方には素性がばれるかもしれませんのでそのごあいさつを。


皆様、その節はとてもとてもお世話になりました!!
ご縁があった企業さんもそうでなかったところも、同性カップルの住宅購入なんていう死ぬほど面倒な相談を受けてくださり感謝しかございません!
いろんな制度を利用してみての率直な思いは書きますが、悪評を広めようとか炎上させようとかいう思いは微塵もありません。

内容に何か問題があればすぐにご連絡ください!
でもできればそっとしておいてください!!



というわけで、少しずつですが、私たちのお話を読んでいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いします!